atop

暮.Labo暮.Labo 暮らしのコト、学べる場所 くらぼ tsu-nagu

最新情報

字のない絵本

今回、ブックカフェくらぼの本でご紹介するのはこちら!


ベルギーの絵本作家ガブリエル・バンサンさんによる『アンジュールある犬の物語』
字のない絵本で、白黒のデッサン画がこの本のすべてです。
文字はない…だけどあなたの心に沁み入る絵本。
実はこの本、1ページ作るのに、
100枚単位での下絵を書いているんだそうです。
だからこそ文章が全くない絵本にも関わらず、
犬の気持ちの変動や
あてもなく歩き回った草原の広さを
深く想像することができるのだと思います。
犬が車から捨てられてしまうところから物語は始まります。
悲しい場面ばかりが続き、後半に入っても、犬を捨てた車のことが頭から離れません。
最後の場面で一瞬救われますが、
この犬が出会った子どもも一人で旅をしていたのかな、、、?
そんな子どもの背景を連想すると、
読みながらセンチメンタルな気持ちになりそうですが…心配いりません!
一匹と一人の心がちゃんとあったかくなったのは
一目瞭然だというラストが待っていますからね。
ひとりぼっちの寂しさがずっしりと響いてくる、
だけど最後には心あたたまる。
あなたの目で、心で、
感じてください。
人肌恋しい今の季節にぴったりな一冊です。

最新記事一覧

Book Cafe くらぼ
2024.04.18
Book Cafe くらぼ
2024.04.05
Book Cafe くらぼ
2024.03.30
Book Cafe くらぼ
2024.03.25
Book Cafe くらぼ
2024.03.20