建築の為の素材として真鍮がまた見なおされています。
無機質な金属の中では温かみや柔らかさを感じるこの真鍮。
建築の現場でも昨今特にお目にかかることが多くなりました。
高級感を演出出来たり、ワンポイントのアクセントになったり人気の高い素材です。
真鍮は比較的加工がし易い為、古くから多くの建築部材に使われていた金属です。
銅と亜鉛の合金で錆にもつよく、抗菌効果もある為ドアのハンドルなどには打って付けです。
但し表面は時間と共に輝きは次第に薄れて黒ずみや緑青(ロクショウ)が発生しますが、その変化も含めて真鍮の魅力なのです。
黒ずみや緑青も金属磨き洋のコンパウンド等で磨いてあげれば表面の酸化被膜が削られて、また真鍮本来の輝きを取り戻すことが出来ます。
因みに真鍮の抗菌効果は経年変化で黒ずんだ状態でも新品の状態と殆ど効果の低下は見られないそうです。これはアンティーク好きの方にも朗報ですね。
新品当時のプラチナゴールド色からアンティークゴールド色への経年変化は、まさに人生を共に歩んで行く様に愛着が湧き、経年美化とさえ言えるでしょう。
府内町家のコンセプトにも通じるものです。
素手で触るとすぐに跡が残ってしまう繊細なところもご愛嬌。
本物だけが放つ素材感、貴方もインテリアに取り入れてみませんか?