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≪ 春夏秋冬 作庭ばなし 2021ほおずきの頃 ≫

7月の終わり。古民家リノベーションのお引渡しが無事に終わりました。

打ち合わせが終わり解体際が行われてからずいぶん長いようで短い期間でした。

以前の古民家リノベーション同様、新しい世代に受け継ぎたいものは沢山あるし

お施主様も残せるものは残したい!というご意向。

約100年前に建てられたこのお家。100年もの間、嬉しい事、おめでたい事、悲しい別れ

色んな事を見てきたこのお家。お庭も先代が造った立派な日本庭園があり、住んできた方たちが

大切にして来た事が伝わります。

今回は、守り神の鬼瓦や基礎石、お父さまが餅つきで使っていた臼など庭造りでも使わせて頂きました。

鬼瓦はお庭のアクセントとして、基礎石は沓脱石に、臼はひっくり返して表札を置く台にと

新しい世代につなぐことが出来ました。

日常に思う事だけどいつも『なんでだろう』て感じることがあります。樹木・草花には命を感じる事は

普通な事だと思うけど・・・

『石』にも同じように命と愛着を感じる・・・石なのに・・・(笑)ていつも思うけど

そう思う方は少なくは無いはずです。

庭石をぴょんぴょん飛び遊んでいたり、いつも腰かけて庭を眺めお茶を飲む場所だったり、

色んな思い出の中にしれー――ッと存在するのが『石』なのかな・・・

映画や本の世界でおもちゃが喋ったり、樹木や石ころが庭で会話をしている場面がすごく好きで

私もたまにそんな妄想しています。(メンヘラではありません)

樹にも石にも命や感情があり知らない所で会話が繰り広げられている。そう考えるとより一層

愛着が湧くし、手放したくないし、大切にしたくなりますね。

次の世代に『つなぎたいと思う事』が大切なんですね。



      *** 庭造り 春夏秋冬  Chinatsu・Koga ***

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