今回、ブックカフェくらぼの本でご紹介するのはこちら!
ベルギーの絵本作家ガブリエル・バンサンさんによる『アンジュールある犬の物語』
字のない絵本で、白黒のデッサン画がこの本のすべてです。
文字はない…だけどあなたの心に沁み入る絵本。
実はこの本、1ページ作るのに、
100枚単位での下絵を書いているんだそうです。
だからこそ文章が全くない絵本にも関わらず、
犬の気持ちの変動や
あてもなく歩き回った草原の広さを
深く想像することができるのだと思います。
犬が車から捨てられてしまうところから物語は始まります。
悲しい場面ばかりが続き、後半に入っても、犬を捨てた車のことが頭から離れません。
最後の場面で一瞬救われますが、
この犬が出会った子どもも一人で旅をしていたのかな、、、?
そんな子どもの背景を連想すると、
読みながらセンチメンタルな気持ちになりそうですが…心配いりません!
一匹と一人の心がちゃんとあったかくなったのは
一目瞭然だというラストが待っていますからね。
ひとりぼっちの寂しさがずっしりと響いてくる、
だけど最後には心あたたまる。
あなたの目で、心で、
感じてください。
人肌恋しい今の季節にぴったりな一冊です。