子供の頃、庭にある梅の木に実がなると祖母が梅干しや梅酒を作っていました。
不意に懐かしくなってあの時を思い出します。毎年手伝って見ていたことなのにいざ自分でとなると作り方が分からず、今になってあの時教わっていたらと思います。

何度かレシピを検索して作ってみたけれど失敗したり味がイマイチだったりとなかなかな思うようにいきませんでした。
大人になっても懐かしい味、いつか再現したいです。

もし祖母がレシピを残していたら作れたのかなとこの本を読んで思いました。
手作り調味料はもちろん保存食のレシピもあって、著者が娘や若い人たちへ手作りの知恵と工夫をバトンタッチしたいという思いの詰まった一冊です。

スーパーで売られている調味料も材料さえ知っていれば簡単に作れるんです。
一度だけ手作りマヨネーズにはまったことがあります。売られている物とは比べ物にならないくらい美味しくて驚きました。しかし時間とともに、いつの間にか市販の物にまた戻ってしまいました。

手作りの調味料や保存食はその作業は手間がかかることですが、料理の時間短縮に繋がったり、食材を日持ちさせ無駄なく消費することができる究極のスローフードなんです。
祖母の懐かしの味もいつか再現したいけれど自分でこれだと思える味も開拓したいと思えました。