収納をテーマにした雑誌のまえがきが面白くて読んでしまった。
そこには収納という言葉からはかけ離れているように感じる虫の話、ファーブル昆虫記の作者ファーブルがハチの狩りの習性について考察したことが書かれいた。
あるハチは自分よりも大きな獲物を狩り、その後狩りの場所の近くに獲物がはいる巣穴を作る。
かたや別のハチは環境の良い場所に巣穴を事前に作り、運びやすい大きさの獲物を狩り巣穴に持ち帰る。
前者は環境に合わせて臨機応変に巣穴を作ることができ、後者は用意周到に巣穴を確保することができる昆虫といえる。
これは人も同じようなことがいえるのではないかと思う。
買ってきてそれからどうしようと収納場所を作ることもあれば、始めに収納場所を作っておいて買ったものをしまうこともある。
ハチは人の様に沢山の収納は持たない。
子育てに必要な最低限の獲物とスペースで営まれるシンプルライフ。
そんなミニマムな収納スタイルに憧れるが、相対して沢山のものであふれかえった倉庫の様な収納スタイルも、どちらがいいということではなく、最終的にそこがその人にとっての「beautiful space 」であればよいと締めくくられていた。
その人にとっての好きが詰まっていれば収納には答えがいくつあってもいいのだ。